【8月24日 AFP】自動小銃AK47で知られるロシアの武器メーカー、カラシニコフ(Kalashnikov)は23日、同社が開発した新たな電気自動車を発表した。外観は1970年代のソ連時代の車をモデルにしているが、米電気自動車(EV)メーカー、テスラ(Tesla)に匹敵する新技術を備えているという。

 モスクワ郊外で開催されている軍事技術の展示会で披露された電気自動車「CV-1」は、薄い青色のレトロな外観。カラシニコフのウェブサイトによると、1970年代ソ連時代に開発されたハッチバック「イシュ・コンビ(Izh-Kombi)」をモデルにしている。

 持ち株会社カラシニコフ・コンサーン(Kalashnikov Concern)によると、「革命的な」インバーターなど最先端技術を搭載しており、1回の充電で350キロ走行可能だという。また、国営ロシア通信(RIA)は、「テスラのような世界的な電気自動車メーカーと肩を並べる技術で、彼らのライバルとなる」と、カラシニコフの発表を引用して紹介している。

 カラシニコフの電気自動車分野への突然の参入は、ロシア国内でさまざまな反応を引き起こした。同社のフェイスブック(Facebook)公式アカウントには、「サイバーパンク」や「イシュ・ゾンビ」などのコメントが書き込まれている。

 また、同社は先週、開発中の黄金色の二足歩行軍用ロボット「Igorek」を発表した。このニュースはソーシャルメディアですぐに拡散されたが、『ロボコップ(Robocop)』の見過ぎじゃないか、などオンラインでばかにされている。(c)AFP