【2月10日 AFP】7月に開幕する予定の東京五輪に向け、新型コロナウイルスによって延期になった大会を安全に行うための規定集「プレイブック」の選手・チームスタッフ版が9日に公表された。

 それによれば、選手同士の交流や握手、もちろんハグは禁止で、厳しい規定に違反した場合は大会からの追放もあり得るという。

 選手は最低でも4日に1回検査を受け、陽性の場合は出場できない。日本滞在の期間は「感染のリスクを減らすため最小限」となり、選手村への滞在中は「あらゆる形態の不必要な身体的接触を避ける」ことが求められる。主催者によれば、約15万個のコンドームを無料配布する案は今も残っているが、ルールブックには「他者との接触は可能な限り制限する」ようにと書かれている。

 今回公表された33ページのルールブックは、競技団体用、メディア用、放送局用に続くプレイブックシリーズの最後の一つで、いずれも4月と6月に改定する予定となっている。

 検査に関しても細かな規定があり、選手は出発前72時間以内の陰性証明と、到着後すぐに行う検査での陰性が必要になる。

 隔離期間はなく、国内の事前合宿地で練習できるが、移動は全て細かく記録され、公共交通機関を使う場合は許可が要る。また「ジムや観光地、商店、レストラン、バーを訪れることは禁止」で、行けるのは「公式会場といくつかの指定場所」のみとなる。

 また、試合中と練習中、食事・睡眠中、広々とした外の空間にいる時以外はマスクの着用が推奨されている。(c)AFP