【2月9日 AFP】8日に行われた全豪オープンテニス(Australian Open Tennis Tournament 2021)の男子シングルス1回戦で、トイレットブレークの要求を断られたカナダのデニス・シャポバロフ(Denis Shapovalov)が、主審に対して不満をあらわにする場面があった。

 大会第11シードのシャポバロフはこの日、イタリアの新鋭ヤニック・シナー(Jannik Sinner)と対戦。抗議の場面はシャポバロフが第4セットを落とした後に起きた。

 すぐに用を足す必要があったシャポバロフは、「もし行ったらどうなる?」と主審に尋ねたが、要求を受け付けられず、「罰金になる? そんなのどうでもいいよ!」と怒鳴った。

 さらに「行けないってどういうこと? 失格にする気か? トイレに行かないと!」と主張し、主審が折れないことが分かると、口調を強めて「漏れちゃうよ!」と言った。

 結局深夜に終わった大接戦を3-6、6-3、6-2、4-6、6-4で制したシャポバロフは試合後、「自分のぼうこうはすごく小さくて、セットごとにトイレに行かないといけないくらいだ。だから特に長時間コートにいるときは大変だ」と説明した。

 大会のルールでは、試合が3セットの場合は1度、5セットの場合は2度まで、選手はトイレ休憩を認められている。

「ばかげた」ルールだと批判したシャポバロフは、「もっと多くの回数を認めて選手がトイレに行けるようにすべきだ」と訴え、「選手はそういう短い休憩でも認められるのが妥当だと思う」と続けた。勝利したシャポバロフは、2回戦でバーナード・トミック(Bernard Tomic、オーストラリア)と対戦する。(c)AFP