【2月9日 AFP】全豪オープンテニス(Australian Open Tennis Tournament 2021)は9日、女子シングルス1回戦が行われ、大会第12シードのビクトリア・アザレンカ(Victoria Azarenka、ベラルーシ)は5-7、4-6でジェシカ・ペグラ(Jessica Pegula、米国)に敗れ、試合中には呼吸困難になったとみられる場面もあった。

 オーストラリア入りした後に14日間の完全隔離を経験していた元世界1位のアザレンカは、息が切れたり、顔が赤くなったりした様子を見せ、第2セットに2度メディカルタイムアウトを取った。

 呼吸の問題を抑えるために吸入器を使い、最後まで戦い抜いたが敗戦。対戦した世界61位のペグラも「彼女にとっては厳しかった。体調が悪かったみたいだが、自分のことだけに集中した」と同情した。

 まさかの1回戦敗退となったアザレンカ本人は試合後、健康状態についての質問に対して回答を避けた一方、隔離については「もちろん影響があった」と話した。

 全豪オープンでは2012年と2013年に連覇を果たしていたアザレンカだが、前哨戦のグランピアンズ・トロフィー(Grampians Trophy 2021)では腰のけがで準々決勝を棄権。隔離明けは1試合しかプレーしていない状況だった。

 その他の試合では、第5シードのエリナ・スビトリーナ(Elina Svitolina、ウクライナ)が6-3、7-6(7-5)でマリー・ボウスコバ(Marie Bouzkova、チェコ)との接戦を制し、2回戦進出を決めている。(c)AFP