【7月6日 AFP】テニス、ウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon 2017)は5日、女子シングルス2回戦が行われ、大会第11シードのペトラ・クビトバ(Petra Kvitova、チェコ)は3-6、6-1、2-6でマディソン・ブレングル(Madison Brengle、米国)に敗れた。同大会で2度の優勝経験を誇るクビトバは試合後、自身が「のろい動物」のように感じたと話した。

 強盗被害以降では2回目の四大大会(グランドスラム)出場となったクビトバはこの日、第3セット途中で医師の助けを要求する場面もあった。

 呼吸困難を訴え、コート上で血圧も測定した27歳のクビトバは「とにかく息ができなかった。少し体調が優れなかったというのもあった」とした上で、「まるで自分が動物のように感じた。それも、すごくのろい動物ね」とコメントした。

「こういうことは時として起きてしまうもの。でもそれがウィンブルドンだったというのはついていなかった」

 クビトバは昨年12月、刃物を持って自宅へ押し入った強盗と格闘した際に、利き手の左手を負傷。選手生活を脅かされる重傷を負ったが、先月の全仏オープンテニス(French Open 2017)で2回戦へ勝ち進むと、直後に英中部バーミンガム(Birmingham)で行われたグラスコート大会で優勝していた。

 セレーナ・ウィリアムス(Serena Williams、米国)とマリア・シャラポワ(Maria Sharapova、ロシア)が不在の中、エイゴン・クラシック(AEGON Classic Birmingham 2017)でタイトルを獲得したクビトバには、ブックメーカーや多くの人からウィンブルドン3度目の優勝を期待する声が上がっていた。

 一方、自身初の3回戦へ駒を進めたブレングルは次戦、4回戦進出をかけて第21シードのキャロリン・ガルシア(Caroline Garcia、フランス)と顔を合わせる。(c)AFP/Dave JAMES