【2月9日 AFP】中国の人事社会保障省が8日公表した統計によると、2020年に登録された出生数は前年より3割以上減少し、1004万人だった。出生数の減少は4年連続で、「一人っ子政策」撤廃がベビーブームにつながっていないことが示された。

 男女別内訳は男子が52.7%、女子が47.3%だった。

 中国は1970年代後半に人口抑制策の「一人っ子政策」を導入したが、急速な少子高齢化を背景に16年に撤廃、子どもを2人まで認める「二人っ子政策」に転換した。

 人口統計学者は、「二人っ子政策」の効果が表れるまでには15年かかる可能性もあると指摘している。一方、60歳以上の高齢者数は25年までに3億人を超えるとみられている。(c)AFP