【2月9日 AFP】米ニューヨーク州選挙管理委員会は8日、昨年11月の米大統領選と同時に行われた下院(定数435)選で最後まで結果が確定していなかった同州第22選挙区で、共和党のクラウディア・テニー(Claudia Tenney)氏が民主党のアンソニー・ブリンディシ(Anthony Brindisi)氏を破って当選したと認定した。

 票の集計をめぐり法廷闘争となり、投票から3か月、多数の議員による先月の就任宣誓からも1か月余りが経過してようやく当選者が決まった。

 判事は5日、ニューヨーク州選挙管理委員会に対し、投票総数は約30万票で、テニー氏がブリンディシ氏をわずか109票上回ったと認定するよう命じた。

 2018年の下院選でテニー氏からこの議席を奪っていたブリンディシ氏は6日、ツイッター(Twitter)で「ショックを受けた」と投稿し「全面的な監査のもと、手作業による再集計がこの争いを解決する唯一の方法だ」と強調した。

 ブリンディシ氏は地元当局の選挙実施方法に問題があり、特に一つの郡で2400人の有権者登録の申請が処理されていなかったと主張してきたが、判事はブリンディシ氏の訴えを退けた。

 ブリンディシ氏は8日、敗北を認め、「この選挙に終止符を打ち、われわれの子どもたちのために、より良い共同体とよりまとまりのある国家をつくることに集中する時だ」とする声明を発表した。

 テニー氏が就任宣誓をする前の時点で、下院は共和党が210議席、民主党が221議席で、民主党が多数を占めている。(c)AFP