【2月8日 AFP】(更新)ジョー・バイデン(Joe Biden)米大統領は7日に放映されたインタビューで、イランが核合意を順守しない方針を貫く限り、米国は対イラン制裁を解除することはないと明言した。インタビューでは対中国関係にも言及した。

 バイデン氏は米CBSテレビのインタビューで、イランに核交渉の場に戻るよう説得するために制裁措置を解除するかと問われ、「しない」ときっぱりと否定した。続いて、イラン側が先にウラン濃縮をやめなければならないかとの問いに、バイデン氏はうなずいて肯定した。2015年に成立したイランとの歴史的な核合意は、2018年にドナルド・トランプ(Donald Trump)前米大統領が合意から離脱しイラン制裁を再開させて以来、崩壊の危機にさらされてきた。

 バイデン氏はまた、大統領就任以来、中国の習近平(Xi Jinping)国家主席と対話していないと明らかにした。その上で習氏について「彼はとても手ごわい。批判という意味ではなく現実として、彼には民主的な気質が全くない」と言明した。米中関係についてバイデン氏は「彼(習氏)にはずっと、米中は対立する必要はないと言ってきた。ただし競争が激化するだろう」と発言。中国との競争について「私はトランプ氏がやった方法でするつもりはない。国際海上衝突予防規則に焦点を当てていく」と説明した。(c)AFP