【2月7日 AFP】ドイツの新聞で5日、性的少数者ドイツ人俳優185人がカミングアウトをし、テレビ、映画、演劇業界での多様性の促進を訴えた。

 南ドイツ新聞(Sueddeutsche Zeitung)紙上でLGBT(ゲイ、レズビアン、バイセクシュアル、トランスジェンダー)の俳優らが共同で声明を発表し、態度を変え、LGBTの登場人物を増やすよう呼び掛けた。

 共同声明では、「これまで私たちは、職業生命に受ける影響を恐れずに私的な生活をオープンに話すことができなかった」と述べている。

 同紙のインタビューでは、彼らの多くが、異性愛者の役を得にくくなることから、自身の性的指向を公表しないよう警告されていたことを明らかにした。

「私たちは役者だ。自分自身と演じる役が同じである必要はない」と主張し、「本人が役柄そのものであるかのように演じることが私たちの仕事だ」と述べた。

 また、劇中でも実社会でも、異性愛者の白人男性が過剰に表に出ていると批判した。(c)AFP