【2月6日 AFP】男子テニスの国別対抗戦ATPカップ(ATP Cup 2021)は6日、豪メルボルンで準決勝が行われ、ロシアのダニール・メドベージェフ(Daniil Medvedev)が3-6、6-3、7-5でドイツのアレクサンダー・ズベレフ(Alexander Zverev)に逆転勝利を収めた。ロシアは2勝1敗でドイツを退け、マッテオ・ベレッティーニ(Matteo Berrettini)を大黒柱とするイタリアとの決勝に駒を進めた。

 世界ランキング4位のメドベージェフは、メルボルンのロッド・レーバー・アリーナ(Rod Laver Arena)で同7位のズベレフを相手に全力でのプレーを強いられ、4度目のマッチポイントで長丁場の試合を制した。

 次週の全豪オープンテニス(Australian Open Tennis Tournament 2021)に向けて完璧な準備を整えたメドベージェフは、「クレイジーな試合だった。気に入らないプレーもたくさんあったが、勝てて満足だ」と喜ぶと、「だけど、母国のために勝てたのが何より重要だった。浮き沈みは激しかったが、これがテニスというものだ」とコメントした。

 1試合目のシングルスでは、昨季5大会で優勝して世界ランキングが急上昇したロシアのアンドレイ・ルブレフ(Andrey Rublev)も3-6、6-1、6-2でジャン・レナード・ストラフ(Jan-Lennard Struff、ドイツ)に逆転勝利。そして、第2試合でメドベージェフがロシアの勝ち上がりを決めた。

 一方、第2セットの終盤にかけて腰の張りを訴え、メディカルタイムアウトを取る必要に迫られたズベレフは、グループAのカナダ戦で世界12位のデニス・シャポバロフ(Denis Shapovalov)を下した後、セルビア戦では同1位のノバク・ジョコビッチ(Novak Djokovic)をフルセットの勝負に追い込み、この日はメドベージェフに黒星をつけられた中で全豪オープンに臨む。

 もう一つの準決勝では、イタリアが昨年大会のファイナリストであるスペインと対戦。ファビオ・フォニーニ(Fabio Fognini)が6-2、1-6、6-4でパブロ・カレーニョ・ブスタ(Pablo Carreno Busta)を退けた後、ベレッティーニが6-3、7-5でロベルト・バウティスタ・アグト(Roberto Bautista Agut)を下して勝負に決着をつけた。

 ベレッティーニは、「信じられない気持ちだ」と喜びつつ、「仕事はまだ終わっていないけれど、この結果にとても満足している」と語った。(c)AFP