【2月5日 AFP】男子テニス、世界ランキング2位のラファエル・ナダル(Rafael Nadal、スペイン)が、腰の張りを理由に5日に行われるギリシャとの国別団体戦ATPカップ(ATP Cup 2021)を欠場することになった。

 ナダルの欠場は2日に行われたオーストラリアとの初戦に続き2戦連続で、全豪オープン(Australian Open Tennis Tournament 2021)での史上最多21度目の四大大会(グランドスラム)制覇に向けた希望に影を落としている。

 ナダルはスペインのテレビチャンネルVamosに対し、「プレーするのに十分な状態じゃない。少しずつ良くなっているが、最大の強度で試合に臨める準備はできていない」とコメントした。

 ナダルが最後に公式戦に出場したのは、昨年11月21日に英ロンドンで行われたATPファイナルズ(ATP Finals 2020)の準決勝。その後は、前月29日に豪アデレード(Adelaide)で開催されたドミニク・ティエム(Dominic Thiem、オーストリア)とのエキシビションが唯一の実戦機会となっている。

 選手やスタッフが宿泊するホテルで新型コロナウイルスの陽性反応者が確認され、4日に予定されていた前哨戦の試合が中止になったため、ナダルには回復にあてる時間が1日多くあった。

 しかし、ギリシャとの一戦ではパブロ・カレーニョ・ブスタ(Pablo Carreno-Busta)とロベルト・バウティスタ・アグト(Roberto Bautista Agut)がスペインをけん引することになる。

 8日に開幕予定の全豪オープンで、2009年大会の王者であるナダルはロジャー・フェデラー(Roger Federer、スイス)を抜いて単独最多となるグランドスラム通算21勝目を目指している。

 20度のグランドスラム制覇を誇るフェデラーは今大会には出場せず、3月に行われるカタール・エクソンモービル・オープン(Qatar ExxonMobil Open 2021)で復帰する予定となっている。(c)AFP