【2月6日 AFP】中国国家航天局(CNSA)は5日、中国の火星探査機「天問1号(Tianwen-1)」が初めて撮影した火星の画像を公開した。

 公開された白黒の画像は火星から約220万キロ離れたところで撮影したもので、スキャパレリ(Schiaparelli)クレーターや巨大なマリネリス峡谷(Valles Marineris)など、火星表面の地質的特徴を捉えている。

 昨年7月、ライバルの米国の探査機と同じ時期に打ち上げられた天問1号は現在、火星から約110万キロの位置にある。天問1号は5日、軌道修正のためエンジン1基に点火した。減速して、今月10日ごろ火星周回軌道に乗る見込み。

 天問1号の重量は5トンで、火星軌道周回機、着陸機、火星の土壌を調査する探査車を備えている。国家航天局は、天問1号の全システムは「良好な状態」だとしている。今年5月に、隕石(いんせき)の衝突で生まれた巨大なユートピア(Utopia)平原に探査車を着陸させることを目指している。(c)AFP