【2月6日 AFP】カナダのジャスティン・トルドー(Justin Trudeau)首相は5日、新型コロナウイルスワクチンを世界で確実かつ公正に分配することを目指している枠組み「コバックス(Covax)」を通じて自国向けのワクチンを確保した判断について弁明した。

 コバックスは今週、ワクチンの初回供給先のリストを公開した。初回供給分のほとんどはインド、ナイジェリア、ブラジルなどの低所得国や低中所得国向けだが、カナダ、ニュージーランド、韓国などの高所得国も自国の予備分として大量に確保したことが批判されている。先進7か国(G7)の中でコバックスからワクチンを入手するのはカナダのみ。

 カナダは、自国の規制当局が国内での使用を承認するのを待って、英製薬大手アストラゼネカ(AstraZeneca)のワクチン190万回分を今年6月末までにコバックスを通じて受け取る見込み。この他にカナダはすでにアストラゼネカから直接、2000万回分のワクチンを確保している。

 カナダ政府は、同国野党や、貧困の撲滅に取り組む国際NGOのオックスファム(Oxfam)などから、貧困国で必要とされているワクチンを受け取ることを厳しく批判されている。

 トルドー氏は記者会見で、「富裕国がコバックスに資金を出す場合、その資金の半分は自国でのワクチンを確保するためだ」と述べた。「言い換えるならば、われわれが資金を出した目的は常に、低所得国の支援であると同時にカナダ国民にワクチンを届けるためだった」

 同氏はまた、「ワクチンに関して他国が取り残されないよう、カナダは積極的に取り組んでいる」として、「どこかでこのウイルスに打ち勝つためには、どこにおいても打ち勝つ必要がある」と述べた。

 トルドー政権は、今年9月までにカナダ国民約3800万人の大半にワクチンを接種する方針。カナダは必要量のワクチンを入手できないリスクを回避するため、追加購入のオプションも含めれば約4億回分の事前購入契約を7つの製薬会社と結んでいる。(c)AFP