英 スパイと見なした中国人記者3人追放 英紙報道
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【2月6日 AFP】英国は、記者として英国内でこの1年間働いていた中国人3人をスパイと見なして国外追放した。英紙デーリー・テレグラフ(Daily Telegraph)が報じた。
同紙は4日、匿名の政府高官筋の発言として、3人は中国国家安全部の諜報(ちょうほう)員とみられると報じ、国内を担当する情報機関、英情報局保安部(MI5)によって素性が明らかになり、その後、中国に送還されたと伝えている。
先の情報筋によると、3人はいずれも、「異なる3社の中国メディアの仕事をする」ためと説明して、この1年間に入国していた。これらの中国メディアの名称は報じられていない。
英国は、香港と新疆ウイグル自治区(Xinjiang Uighur Autonomous Region)での中国政府による弾圧を批判し、安全保障上の懸念をめぐり中国の通信機器大手「華為技術(ファーウェイ、Huawei)」を国内の第5世代(5G)移動通信網から排除するなどしており、英中関係における緊張が高まっている。
英国の放送規制当局は4日、中国に支援されている所有構造が英国法に違反するとして、中国の国営英語放送CGTNの放送免許を取り消した。
当局は、現在CGTNの免許を保持している「Star China Media」がCGTNの編集監督を行っていることを証明できず、代わりに提示されたメディアグループも中国共産党とつながっていると説明した。
英語による衛星放送を行うCGTNに対しては以前から、国際放送で中国共産党の発言をそのまま繰り返しているとする批判が出ていた。(c)AFP