【2月6日 AFP】軍事クーデターが起きたミャンマーで5日夜、ツイッター(Twitter)へのアクセスが遮断された。クーデターに対して国際社会から非難や制裁の声が上がる中、国軍はインターネット遮断の範囲を拡大し、国内の反発を抑え込もうとしている。

 同国では3日、フェイスブック(Facebook)へのアクセスに問題が発生した。ユーザーらはその後ツイッターに移行し、ハッシュタグを活用してクーデター反対運動を展開。また、多くの人がアクセス制限を迂回(うかい)するためにVPNサービスを使い始めた。

 しかし5日午後10時(日本時間6日午前0時半)ごろからツイッターへのアクセスに制限がかかり、VPNを使ってもアクセスできない状態になった人もいた。

 ミャンマーで通信サービスを提供する主要企業の一つ、ノルウェーのテレノール・グループ(Telenor Group)は、当局から5日、ツイッターとフェイスブック傘下のインスタグラム(Instagram)を「当面の間」遮断するよう命じられたことを認めた。

 AFPが入手したミャンマー運輸・通信省のものとされる書類では、ツイッターとインスタグラムが「国民の間で誤解を生む」ために使われたと指摘している。書類の真偽は確認が取れていない。

 ネット接続状況を監視するネットブロックス(Netblocks)によると、インスタグラム以外にもワッツアップ(WhatsApp)などのフェイスブック傘下サービスにも通信障害が出ている。

 5日のツイッター遮断後には、「私たちには民主化が必要」や、軍により身柄を拘束されたアウン・サン・スー・チー(Aung San Suu Kyi)国家顧問の有名な言葉を引用した「恐怖からの自由を」などのハッシュタグがトレンド入りした。(c)AFP