【2月5日 AFP】(更新)ミャンマー最大都市ヤンゴンにあるダゴン大学(Dagon University)で5日、教職員と学生ら約200人が、国軍によるクーデターとアウン・サン・スー・チー(Aung San Suu Kyi)国家顧問の拘束・訴追に抗議するデモを行った。

 赤いリボンが描かれた紙を手にした教職員と、抵抗を象徴する3本指のサインを掲げた学生らは、「スー母さん万歳(Long live Mother Suu)」と叫び、革命の歌を歌った。赤はスー・チー氏率いる国民民主連盟(NLD)のシンボルカラーで、3本指を立てるサインは民主化を求める象徴としてタイのデモで有名になったもの。

 大学周辺でも、赤い旗を掲げた学生らが「スー母さん万歳」と叫びながらデモ行進した。

 デモに参加した講師のウィン・ウィン・モー(Win Win Maw)さんは、「一市民として、国軍のクーデターを受け入れることは絶対にできない」とAFPに語った。「私たちは、この独裁に抵抗しなければならない」

 学生のミン・シトゥ(Min Sithu)さんも、「われわれの世代がこのような軍事独裁の下で苦しむようなことがあってはならない」と訴えた。

 一方、首都ネピドーでも、労働・移民・人口省や民族省など複数の省庁で、公務員らが同様の抗議デモを行った。また、病院でも医療関係者によるデモが行われた。

 フェイスブック(Facebook)へのアクセスが遮断されたことを受け、ミャンマー国民の間ではVPN接続の利用や、ツイッター(Twitter)に移行する動きが広がっている。クーデターに抗議する「市民的不服従」運動は、インターネットを通じて広がり、国内各地で毎晩、鍋やシンバルを打ち鳴らして国軍への怒りを表すデモが行われている。(c)AFP