EU・ロシア「相違乗り越え協働したい」 外相会談で双方が表明
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【2月5日 AFP】(更新、写真追加)欧州連合(EU)のジョセップ・ボレル(Josep Borrell)外交安全保障上級代表はロシアを訪問し、首都モスクワで5日、セルゲイ・ラブロフ(Sergey Lavrov)外相と会談した。その後両氏は、相違を乗り越えて協働を続けていきたいとする双方の意向を表明した。
会談後に開かれた共同記者会見でボレル氏は「われわれが共に協働できる、またしなければいけない複数の問題がある」と指摘。
ラブロフ氏は、「双方が同じ立場にない問題も含め、それに関する対話のルートを維持・拡大していくことへの互いの関心を確認した」と述べた。
EU高官によるロシア訪問は、2017年以来初めて。EUとロシアの関係は、2014年にロシアがクリミア(Crimea)を併合して以来、悪化の一途をたどっていた。
ラブロフ氏との会談の冒頭、「われわれの関係は確かに難局を迎えている」と認めたボレル氏は、野党勢力指導者アレクセイ・ナワリヌイ(Alexei Navalny)氏の問題に触れ、双方の関係が「深刻な緊張下にあり、ナワリヌイ氏の問題で最悪に至った」と述べた。
これに対しラブロフ外相は、ロシアは「いかなる質問にも答える用意がある」と明言。さらに「欧州で最も強い影響力を持つロシアとEUの関係が正常にない」として、現状は「誰の得にもならない」との見方を示していた。(c)AFP