【2月5日 AFP】ルーマニアで、洗礼後に生後6週間の乳児が死亡した出来事を受け、ルーマニア正教会に儀式の変更を求める圧力が強まっている。儀式には、乳児を聖水に3回浸す行為が含まれている。

 この乳児は1日、心臓が停止し病院に緊急搬送されたが、数時間後に死亡した。検視解剖では、肺に水が入っていたことが分かった。検察は過失致死の疑いで北東部スチャーバ(Suceava)の司祭を捜査している。

 インターネットでは、洗礼式の変更を求める署名運動が行われており、4日夜までに5万6000人分の署名が集まった。

 現地メディアはまた、過去数年間で同様の事故が数件起きていると報じている。

 正教会の広報担当者は、赤ちゃんを水に浸すのではなく、額に少量の水を掛ける方法が可能だと話している。

 一方、正教会の伝統主義の一派を率いるある大主教は、儀式を変更するつもりはないと述べた。(c)AFP