【2月5日 AFP】女子テニス、ヤラバレー・クラシック(Yarra Valley Classic 2021)は5日、シングルス準々決勝が行われ、大会第5シードのセレーナ・ウィリアムス(Serena Williams、米国)は6-2、4-6、10-6で第13シードの同胞ダニエル・コリンズ(Danielle Collins)を下し、アシュリー・バーティ(Ashleigh Barty、オーストラリア)との準決勝に駒を進めた。

 39歳のセレーナはこの試合で敗戦を予感させるようなプレーを見せていたが、試合中盤の不安定さをはねのけて96分で相手を退けた。6日に行われるバーティとの一戦については、「彼女との試合では失うものは何もない…。良い試合になると思う」と語った。

 全豪オープンテニス(Australian Open Tennis Tournament 2021)の前哨戦である今大会は、新型コロナウイルスの影響で前日に中断されていたが、再開となったこの日はセレーナと世界ランク1位のバーティが共に辛勝した一方で、昨年の全豪女王で第2シードのソフィア・ケニン(Sofia Kenin、米国)は2-6、2-6で第6シードのガルビネ・ムグルサ(Garbine Muguruza、スペイン)に敗れた。

 世界ランク15位のムグルサは、今大会では攻撃的なプレーを見せて前の2試合で合計5ゲームしか落としておらず、昨年の全豪オープン決勝と同じカードとなったこの試合でもライン際の見事なショットでケニンを走らせていた。

 昨季は驚くべき躍進を遂げたケニンは、今大会の初戦では対戦相手のカミラ・ジョルジ(Camila Giorgi、イタリア)がけがで途中棄権したため1セットしかプレーしていなかったが、3回戦では同胞のジェシカ・ペグラ(Jessica Pegula)を相手にフルセットの末に勝ち上がっており、久しぶりの実戦復帰は波の激しいものとなっていた。

 この日も28個のアンフォーストエラーを犯すなど不調が続いていた同選手は、困惑した様子で涙を浮かべながらコートを去った。(c)AFP