【2月4日 AFP】ジョー・バイデン(Joe Biden)米政権は3日、ロシアとの新戦略兵器削減条約、通称「新START(New START)」を5年間延長したと発表した。ロシアの野党勢力指導者アレクセイ・ナワリヌイ(Alexei Navalny)氏の収監など米ロ間の緊張が高まる中、軍拡競争の回避に期待を表明した。

 条約の期限切れが5日に迫る中、アントニー・ブリンケン(Antony Blinken)米国務長官は3日、新STARTを延長期間の最長である5年間延長すると表明。「バイデン大統領は軍備管理と不拡散で米国の指導力を回復して、米国民を核の脅威から守ることを約束した」と述べた。ロシアのウラジーミル・プーチン(Vladimir Putin)大統領も先月29日、新STARTを延長する法案に署名した。これで条約は、2026年2月5日まで有効となる。

 2010年にバラク・オバマ(Barack Obama)米大統領(当時)が署名した新STARTは、冷戦(Cold War)時代に対立した米ロ間に唯一残る核軍縮条約で、両国の核弾頭の配備数を1550発以下に制限することなどを定めている。(c)AFP/Shaun TANDON