【2月3日 AFP】豪ウエスタンオーストラリア(Western Australia)州の州都パース(Perth)近郊で森林火災が発生し、これまでに少なくとも71軒の民家が焼けた。当局が3日、明らかにした。

 火はパースヒルズ(Perth Hills)と呼ばれる山側の地域の広い面積を焼き、人口密度が高い西の地域に向かって延焼している。

 1日の出火以降、これまでに数百人が避難し、その多くは避難所で過ごしている。2日の時点で炎上中の区域の外周は75キロ、面積は7000ヘクタール以上あった。

 3日の最高気温は35度と予報されている。週末にかけて、勢力の衰えた熱帯低気圧によって雨が降り、気温も下がるとみられているが、予測できない風が吹く恐れもある。3日夜にかけて強風で火勢が強まり状況が悪化する場合に備えて、複数の緊急注意報が出された。

 オーストラリア第4の都市、パースでホテルの警備員が新型コロナウイルスに感染していたことが分かり、パースとその周辺地域では先月31日から約200万人を対象とする5日間のロックダウン(都市封鎖)措置が実施されている。警備員は、ホテルで隔離されていた帰国者から感染したとみられている。

 ウエスタンオーストラリア州消防当局のトップ、ダレン・クレム(Darren Klemm)氏は、ロックダウン中でも火災からの避難が優先されるとして、住民らに速やかな避難を呼び掛けた。(c)AFP/Trevor Collens