【2月3日 AFP】世界反ドーピング機関(WADA)は2日、ロシアの資格停止処分を2年に短縮したスポーツ仲裁裁判所(CAS)の裁定に異議を申し立てないことを発表した。

 WADAは、組織内外の法律顧問から助言を受けた上で、異議を申し立てたとしても手続き的な域を出ず、処分の正当性に対するCASの判断には影響を及ぼせないと判断。「結果、異議を申し立てても有益な目的は果たせないと確信したため、行動を控えることを決めた」と明かした。

 CASは2020年12月、ロシアの処分期間を4年から2年に短縮し、中立の立場であれば大規模大会への出場を認める裁定を下した。

 この判断には、クリーンなスポーツにとって壊滅的な打撃だという批判が集まり、国際的なスポーツ選手らによる団体「グローバルアスリート(Global Athlete)」は「茶番」と呼んだ。(c)AFP