【2月3日 CNS】中国商業連合会は先月18日、2020年に新型コロナウイルス感染症が大流行した影響で、各業界の当初の発展軌道を変えたと発表した。消費財市場の発展動向や、市場構造、業態モデル、消費者の認識、消費習慣などに大きな変化が生じたという。

 連合会は同日、「2021年中国ビジネス10大注目ポイント展望」を発表した。

 注目ポイント1:流通産業の基本的・主導的な性質がさらに強化される。「第14次五か年計画」期間およびその後の長期にわたり、事業の流れを核とし、物流を基礎とし、情報の流れを主とし、資金の流動性をサポートとし、流通産業は供給側の構造改革を支援する基本的な役割を継続して固めていく。

 注目ポイント2:2021年の消費財市場は急速に成長し、国内外の双循環という新たな発展構造を後押しする。経済社会活動と住民の商品消費、サービス消費は全面的に正常な状態に回復し、経済成長や、就業、住民収入の増加は2020年より加速していく。

 注目ポイント3:貿易企業の輸出品の国内販売切り替えは、モデルチェンジという挑戦を伴うが、将来、国内の大市場で吸収可能なことが期待される。輸出品の国内販売切り替えを通じ、国内外の基準の調和化の加速を推進し、貿易企業のモデルチェンジ・バージョンアップを実現させる。

 注目ポイント4:農産物流通により農村振興の強みの発信が促され、卸売市場のグレードアップ・モデルチェンジが加速する。2021年の農産物市場では、全面的な貧困脱却から農村振興へのシームレスな移行の実現において、農産物の国際貿易などを促進するチャンネルの有意性がいっそう明確になっていくだろう。

 注目ポイント5:飲食市場の回復や、グリーン消費と節約の励行は業界の共通認識となる。中国の飲食業は市場消費をけん引するエンジンの地位をとり戻す。5 G、モノのインターネット、ビッグデータ、人工知能(AI)、ブロックチェーンなどは飲食業においてより大きな役割を果たすことになる。

 注目ポイント6:生活サービス産業の需要は強く、ポテンシャルは巨大で、業態の融合化、デジタル化、プラットフォーム化は新しいトレンドとなる。

 注目ポイント7:「地域的な包括的経済連携(RCEP)協定」は世界経済の回復を推進し、越境ECは新たなチャンスを迎える。域内加盟各国の資源や、商品の流通、技術とサービス資本の協力、人材協力はさらにやりやすくなる。

 注目ポイント8:ビジネスイノベーションは「深水域(難度が増した領域)」に入り、デジタルビジネスエコシステムが加速度的に形成されていく。今後長期にわたり、オンライン市場の範囲と規模は拡大傾向を維持するだろう。

 注目ポイント9:科学技術の進歩により、流通業の質の高い発展が促され、スマートビジネスの市場がさらなる拡大が期待される。

 注目ポイント10:夜間経済(ナイトタイムエコノミー)「2.0」の時代に入り、零細店からなる経済には大きなポテンシャルが見込まれている。全面的にデジタル化の時代に入り、さらに多くの創業者の夢の実現が促進されるだろう。(c)CNS/JCM/AFPBB News