【2月3日 CNS】朝食を食べながらスマートフォンで質問サイト「知乎(Zhihu)」のコラムを読み、車を運転しながら有名経済学者のオンライン講義に耳を傾け、体を鍛えながら音声プラットフォーム「喜馬拉雅(Ximalaya)」でクラシック音楽を聴く…。

 新型コロナウイルスが猛威を振るった2020年、中国では知識を吸収する有料コンテンツのニーズが高まった。「テレビを1年間つけなかったから有料テレビのチューナー代は節約できたけど、知的有料アプリへの出費は3000元(約4万8630円)もかかってしまった」と話すのは、サラリーマンの袁さん。有料アプリへの支払いはスポーツクラブに通う費用に匹敵するという。

 スマートフォンが現代人の生活に深く浸透するにつれ、若者の学習方法はますます細分化され、有料で知識を手に入れる「黄金時代」を迎えている。

「知乎」の創設者兼CEOの周源亮(Zhou Yuanliang)氏は最近開かれたシンポジウムで同社の実績を紹介。電子書籍やライブ動画、音楽、厳選コラムなどの有料コンテンツは300万件を超え、毎月の有料アクティブユーザーは250万人を超えるという。2011年にQ&Aサイトとして立ち上げた「知乎」は、招待制で登録されたユーザーの回答が高水準ということで評判を呼んだ。2013年からユーザー登録を一般に公開し、コンテンツの増加とともにユーザー数は2018年で2億2000万人を超えた。

 コロナ禍により「ステイホーム」を余儀なくされた2020年、市民の間で知的有料コンテンツの利用が急増。産業規模は前年比41ポイント増の約392億元(約6354億円)に達した。

 しかし、知的有料コンテンツの活用に懐疑的な見方も出ている。「すき間の時間まで使って勉強しないとマズいと世の中に洗脳された」と話す張元(Zhang Yuan)さんは「この2年間、たくさんの学習コースを購入したけど、実際に学ぶのは困難だった」と振り返る。最近は自分の趣味に合った有料アプリにだけ支払うようになったという。張さんのように「社会に取り残される」不安に駆られて有料アプリを使っていたユーザーが自分を見つめ直し、支払いに慎重になっている。

 ビッグデータ分析を手がける「易観(Analysys)」が最近発表した「2020知識有料市場分析リポート」によると、2020年はオンライン学習と自己啓発に関する需要から知識有料サービスが成長したが、今後はコンテンツの品質が鍵となり、細分化したユーザーの需要に応える必要があると指摘している。(c)CNS-北京日報/JCM/AFPBB News