【2月2日 AFP】スペイン1部リーグ、FCバルセロナ(FC Barcelona)の次期会長候補であるジョアン・ラポルタ(Joan Laporta)氏とビクトル・フォント(Victor Font)氏は1日、リオネル・メッシ(Lionel Messi)とクラブの契約内容が地元紙で報じられたことを受けて、同選手は給与以上の価値を生み出しているとの意見で一致した。

 バルセロナで再びトップの座を目指しているラポルタ氏は、地元ラジオ局RAC1に対して、「レオ(メッシ)は自身のコストをはるかに超える収益を生み出している」とすると、「調べてみた結果、彼はバルセロナの全収入の3分の1を稼ぎ出している」と強調した。

 さらに、経済的な見返りだけでなく、「感情面でも競技面でもチームに貢献し、強烈な瞬間をわれわれに与えてくれている」と述べた。

 国内紙ムンド(El Mundo)は先月31日、「バルセロナを破壊する巨額の契約」との見出しで、今年が契約の最終年となっているメッシが2017年にサインした現行契約の詳細を伝えた。記事によると、同選手は契約満了時までに、最大5億5500万ユーロ(約704億円)を手にするという。

 バルセロナはクラブが記事の情報源ではないとした上で、同紙への訴訟をほのめかして反論の姿勢を示したものの、契約内容については否定しなかった。

 来月7日に行われる会長選に出馬する3人のうちの一人であるラポルタ氏は、ラジオ局オンダ・セロ(Onda Cero)でも、「メッシのせいでバルサが破壊されているという論調は、完全に間違っている」と主張した。

 両候補はムンド紙への「リーク」を糾弾し、メッシをクラブに残留させるためにあらゆる手を尽くすと明言している。フォント氏は、「われわれは2017年、メッシをとどめるためにできる限りのことをする必要があった。今もそうだ」と語った。

 メッシが初めてバルセロナのトップチームに加わった当時の会長だったラポルタ氏も同意し、「メッシをバルサにとどめるべく、あらゆる手を尽くしていく。彼がバルセロナで満足しているというシグナルをつかんでいる。つまり、彼は残留を望んでいる」と語った。(c)AFP