【2月1日 AFP】イングランド・プレミアリーグで選手に向けた人種差別発言が続く中、新たにその標的となったマンチェスター・ユナイテッド(Manchester United)のマーカス・ラシュフォード(Marcus Rashford)は、インターネット上における人種差別的な投稿は「人類が最悪の状況」を迎えていることを示していると述べた。

 先月30日に行われた敵地でのアーセナル(Arsenal)戦を0-0で引き分け、ユナイテッドと首位マンチェスター・シティ(Manchester City)との勝ち点差が3に広がった後、ラシュフォードは攻撃を受けた。

 ツイッター(Twitter)に「人類とソーシャルメディアは最悪の状況にある」と投稿したラシュフォードは、「そう、僕は黒人。自分がそうであることに誇りを持って毎日を生きている」と続けた。

「誰か一人に、あるいは一つのコメントによって僕の気持ちが変わることはない。もし激しい反応を求めていたなら本当に申し訳ないが、ここではそれを得られないだろう」

 貧困層の子どもの食料問題に関して注目を集める活動家でもある23歳のラシュフォードは、自身のフォロワーの多くが子どもであることから人種差別的なメッセージの詳細は共有しないと述べた。

「スクリーンショットは共有しない」「そこに独創的なものが何もないことは想像できるから、そうするのは無責任だ。さまざまな色の美しい子供たちが僕をフォローしてくれている。子供たちがそれを読む必要はない」

 プレミアリーグでは前週、チェルシー(Chelsea)のリース・ジェームズ(Reece James)やウェスト・ブロムウィッチ・アルビオン(West Bromwich AlbionWBA)のロメン・ソイヤース(Romaine Sawyers)、ユナイテッドのアントニー・マルシアル(Anthony Martial)とアクセル・トゥアンゼベ(Axel Tuanzebe)が人種差別の被害に遭っていた。

 イングランドサッカー協会(FA)は先月30日、あらゆる種類の差別を取り締まることに尽力すると改めて表明した。(c)AFP