【1月31日 AFP】ロシアの野党勢力指導者アレクセイ・ナワリヌイ(Alexei Navalny)氏がウラジーミル・プーチン(Vladimir Putin)大統領のものだと主張する豪邸をめぐり、プーチン氏の元柔道仲間で富豪のアルカディ・ローテンベルク(Arkady Rotenberg)氏が30日、自身の所有物だと明らかにした。

 ナワリヌイ氏によると、15億ドル(約1570億円)超が投じられた黒海(Black Sea)沿岸にある豪邸は、敷地総面積がモナコの39倍で、延べ床面積は1万7691平方メートル。カジノや劇場、地下のホッケー場の他、水中ディスコやポールダンスのステージを備えた水たばこのラウンジなどがあるという。

 ローテンベルク氏は30日、債権者らとの取引が成立し、自分が所有者となったと国内の複数の通信社に語った。

 同氏は豪邸を宿泊施設にしたい考えで、「改装工事は数年後に完了する見通しだ」と述べた。

 国営テレビは29日、プーチン氏がこの豪邸を所有しているとの主張を否定。水中ディスコが併設されているとの報道についても、実際にあるのは水が出ていない噴水だとして否定した。

 一方でナワリヌイ氏側は、初期建設時の「過失」による欠陥の修繕工事が行われていると主張する。(c)AFP