【1月31日 AFP】20-21スペイン1部リーグは30日、第21節の試合が行われ、レアル・マドリード(Real Madrid)はエデル・ミリトン(Eder Militao)の退場が響き、レバンテ(Levante)に1-2で敗れた。この結果、首位アトレティコ・マドリード(Atletico de Madrid)は2位との勝ち点差を10の大台に乗せるチャンスを手にした。

 現時点で王者レアルと首位とのポイント差は7となっており、試合の消化が二つ少ないアトレティコは、31日にカディス(Cadiz CF)と対戦する。

 けがでキャプテンのセルヒオ・ラモス(Sergio Ramos)を欠き、新型コロナウイルスの検査で陽性と判定されたジネディーヌ・ジダン(Zinedine Zidane)監督も不在のレアルは、本拠地アルフレッド・ディ・ステファノ・スタジアム(Alfredo Di Stefano Stadium)で9分にミリトンが退場処分を受けた。

 それでもレアルはその4分後にマルコ・アセンシオ(Marco Asensio)が先制点を挙げたが、レバンテはホセ・ルイス・モラレス(Jose Luis Morales)のゴールで前半のうちに追いつくと、ロヘル・マルティ(Roger Marti)がPK失敗の汚名を返上する決勝点を挙げた。

 現在4位につけるFCバルセロナ(FC Barcelona)のロナルド・クーマン(Ronald Koeman)監督は30日、大きくポイント差をつけられているアトレティコを逆転する可能性について、チームは「現実的にならなければならない」ことを認めた。

 そしてレアルがまたしてもつまずいたため、アトレティコが2013-14シーズンに続くリーグ制覇を逃すことは考えにくい状況となった。

 ジダン監督の代わりに指揮を執るアシスタントコーチのダビド・ベットーニ(David Bettoni)氏は、「控室でチームは沈んでいた。だが彼らにはまだ最後まで戦う意思がある」と話した。

 また、守護神のティボー・クルトワ(Thibaut Courtois)は、「常にファイトしなければならない。シーズンは5月に終わるんだ」とコメントし、「アトレティコは勝ち続けていて上にいるのは事実だ。われわれは試合に勝ち、ライバルが負けるのを願うしかない」と続けた。

 リーグ連覇の可能性がほぼついえたレアルは、スペイン・スーパーカップ(Spanish Super Cup 2021)では準決勝で敗れ、スペイン国王杯(Copa del Rey 2020-21)では3回戦で3部アルコジャーノ(CD Alcoyano)に敗れているため、今季唯一獲得する可能性あるタイトルは欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2020-21)のみとなった。(c)AFP