【1月30日 AFP】イングランド・プレミアリーグは29日、競技中の頭部負傷が引き起こす損傷への懸念が高まっていることを受けて、来月6日から脳振とうを起こした選手の追加交代枠を試験導入すると明らかにした。

 プレミアリーグとイングランドサッカー協会(FA)の責任者は、そのチームが全ての交代枠を使い果たしていても、脳振とうを起こした選手は最大2人まで交代できることで合意に達した。

 最初に試験導入されるのは、同日にアストン・ビラ(Aston Villa)のホームで行われるアーセナル(Arsenal)戦となっている。この新ルールは、来月のFAカップ(FA Cup 2020-21)5回戦と、女子スーパーリーグや同2部でも適用される。

 規則作成を行う国際サッカー評議会(IFAB)が先月承認し、イングランドの国内大会で使用されることになるこのシステムでは、対戦相手も同数の交代枠が認められ、脳振とうを起こした選手が1人交代した場合、相手チームもあと1人の交代が可能となる。

 2019年にスコットランドで実施された研究では、プロサッカー選手が神経変性疾患で亡くなる可能性は、一般市民に比べて3.5倍高いという結果が出ていた。(c)AFP