【1月30日 AFP】イタリア・セリエAのユベントス(Juventus)を率いるアンドレア・ピルロ(Andrea Pirlo)監督は、FWクリスティアーノ・ロナウド(Cristiano Ronaldo)が、新型コロナウイルスの移動制限を破って同国のスキーリゾートに旅行したと報じられたことについて、特に問題ないとの立場を明らかにした。

 ピルロ監督は、ロナウドが移動制限に違反したと先日伊メディアで伝えられたことについて、「ロナウドは休暇中だった。プライベートでは好きに行動できる」と語った。さらに、ユベントスの選手全員が、「ピッチの外では自由な市民であり、それぞれが自分に責任を持っている」とも付け加えた。

 報道によると、ロナウドは交際相手のジョルジーナ・ロドリゲス(Georgina Rodriguez)さんの誕生日を祝うために、チームの本拠地がある伊トリノ(Turin)から150キロ離れた北西部のリゾート地クールマイヨール(Courmayeur)に移動したとされている。

 伊スポーツ紙ガゼッタ・デロ・スポルト(Gazzetta dello Sport)は、高額の給与を稼いでいるロナウドはロドリゲスさんと26日の夜をホテルで過ごし、翌朝に雪上でスノーモービルの運転を楽しんだ後、トリノに戻ったと伝えた。イタリアで敷かれているコロナ対策の現行規則では、二人はトリノの町を離れてはいけないことになっており、それぞれ罰金400ユーロ(約5万円)が科される可能性がある。

 また、複数の同国メディアは、カラビニエリ(Carabinieri)の地元警察がロナウドに関する話について捜査していると伝えたが、AFPの取材でその事実は確認できなかった。

 現在35歳のロナウドは、昨年10月にもコロナ関連で騒動を起こしたことがある。ユベントスが陽性者2人が出たことで隔離期間に入っていた際に、ポルトガルに渡航して批判を浴びると、その後自身も検査で陽性が判明し、イタリアに戻って自宅で数週間の隔離期間を過ごした。

 イタリアのビンチェンツォ・スパダフォーラ(Vincenzo Spadafora)スポーツ相は当時、コロナウイルス規則に「違反」したとして同選手を批判した。(c)AFP