【12月31日 AFP】ブラジル検察は30日、新型コロナウイルスによる死者数を抑制するための公衆衛生上の措置がとられているにもかかわらず、サッカー同国代表のネイマール(Neymar da Silva Santos Junior)がリオデジャネイロ(Rio de Janeiro)近郊の豪邸で年末年始に大規模なパーティーを開いているとの報道について捜査を行っていると発表した。

 フランス・リーグ1のパリ・サンジェルマン(Paris Saint-GermainPSG)に所属するネイマールに近い情報筋によれば、同選手はそういったパーティーを主催する計画をしていないという。ネイマールはこの日、南部サンタカタリナ(Santa Catarina)州のビーチで友人とヨットに乗っている自身の写真をネット上に投稿しており、謎は深まっている。

 リオデジャネイロの検察局は「ネイマール選手主催のイベントについて、報道機関によって報じられた情報に基づき、いくつかの申し立て」を受け、捜査を開始したと述べた。同局はネイマールに加えて近隣住民に対しても、ゲストの数や任意の健康対策などについて、明確な情報を提供するよう促した。

 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の被害が世界で大きい国の一つであるブラジルでは、19万人以上の死者を出している同ウイルスの流行悪化を避けるべく、ソーシャル・ディスタンシング(対人距離の確保)や隔離が推進されているが、その中での150人から500人が参加予定というパーティーに関する報道は、批判を引き起こしている。

 リオデジャネイロ郊外の高級住宅地マンガラチバ(Mangaratiba)にあるネイマールの別荘は、敷地面積が1万平方メートルの広さを誇り、ヘリポートをはじめ運動場、スパ、サウナ、マッサージパーラー、ジム、そしてダイニングエリアなどの設備がそろっている。(c)AFP