【1月30日 AFP】男子テニス、四大大会(グランドスラム)通算3勝を誇るスタン・ワウリンカ(Stan Wawrinka、スイス)は29日、昨年末に新型コロナウイルスの検査で陽性判定を受け、スイスの自宅で自主隔離に入っていたことを明かした。

 2014年の全豪オープンテニス(Australian Open Tennis Tournament 2014)でグランドスラム初勝利を飾り、現在世界ランク18位につける35歳のワウリンカは、今季のメジャー初戦に向けた身体的準備が妨げられていたとしながらも、豪紙ヘラルド・サン(Herald Sun)に対して、「気分は良くなっている」とコメントした。

 オーストラリアに到着した後、他の選手と同様に14日間の隔離期間を余儀なくされ、この日その制限が解除されたばかりのワウリンカは、「体調を整えているところだ。クリスマスの頃に陽性が判明して、10日間以上も家にこもっていた。だから、オフシーズンにこなしていたトレーニングが、全て台無しになった」と語った。

 また、感染時の状況について、「最初の5日間は本当に具合が悪かった。症状がずっと収まらず、日を追うごとにどんどん体がだるくなり、それが数週間も続くんだ」と明かすと、「良い経験ではなかった。ようやく今は気分が良くなり始めているけれど、悪い影響を及ぼしている。本当に気を付けることが肝心だ」と強調した。

 来月8日に開幕する全豪オープンを控え、ワウリンカは来週メルボルンで行われるマレーリバー・オープン(Murray River Open 2021)にトップシードとして出場する予定。同大会では、2017年ジュネーブ・オープン(Geneva Open 2017)以来のタイトル獲得を目指す。(c)AFP