【1月30日 AFP】カナダのジャスティン・トルドー(Justin Trudeau)首相は29日、新型コロナウイルス変異株への懸念から、同国への渡航者に対し、政府指定のホテルで最大3日間の隔離を義務付けると発表した。滞在費は自己負担で、隔離期間中は厳しい監視下に置かれる。

 トルドー氏は記者会見で、検査体制の強化も発表。加えてカナダ航空各社がカリブ海(Caribbean Sea)諸国とメキシコへの便を4月末まで欠航とすることに同意したと明らかにし、「今は飛行機に乗る時ではない」と述べた。

 カナダ行きの便は来週から、到着地がモントリオール、トロント、カルガリー(Calgary)、バンクーバー(Vancouver)の4空港に限定される。渡航者はすでに義務付けられている到着前の検査に加え、到着時のPCR検査が義務化される。トルドー氏は施行時期について「今後数週間でできるだけ早く」とした。

 渡航者は検査結果が出るまで政府指定のホテルで最大3日間待機しなければならない。その際の費用は自己負担となり、トルドー氏は2000カナダ・ドル(約16万4000円)程度との見積もりを示した。

 検査で陰性が判明した帰国者は自宅での隔離が許可されるが、「大幅に強化された監視と規制の下」に置かれる。陽性となった人は政府の隔離施設に移送される。(c)AFP