【1月29日 AFP】インドネシアにある難民キャンプに暮らしていた、ミャンマーのイスラム系少数民族ロヒンギャ(Rohingya)数百人の消息が分からなくなっている。関係者らや情報筋が27日、明らかにした。隣国マレーシアに密航した可能性があるという。

 インドネシア北部沿岸ロクスマウェ(Lhokseumawe)にある仮設キャンプには、昨年6~9月に約400人のロヒンギャ難民が到着したが、今週には112人に減っている。

 地元当局も国連(UN)も、消息不明者らの所在を確認できていない。マラッカ海峡(Malacca Strait)を渡ってマレーシア入りするために、密航業者に依頼した懸念が持たれている。

 国連調査団が「ジェノサイド(大量虐殺)」に当たると報告した2017年のミャンマー軍による弾圧で、ロヒンギャ約75万人がバングラデシュ南東部のコックスバザール(Cox's Bazar)に逃れ、その多くが各地に設置された難民キャンプに身を寄せた。

 以来大勢の難民が密航業者に金を払い、バングラデシュからインドネシアやマレーシアに渡っている。

 当局によると最近では、ロクスマウェのキャンプにいたロヒンギャ難民少なくとも18人と密航業者12人以上が、同地から南方へ数百キロ離れたマレーシアに不法入国する際の主な起点となっているメダン(Medan)で逮捕されたという。(c)AFP