【1月28日 AFP】イングランド・プレミアリーグのアーセナル(Arsenal)からトルコ1部リーグのフェネルバフチェ(Fenerbahce)に移籍し、同チームと3年半の契約を結んだMFメスト・エジル(Mesut Ozil)が27日、加入記者会見に臨み、ドイツ代表に復帰する可能性についてきっぱりと否定した。

 32歳のエジルは流ちょうなトルコ語で、「ドイツ代表チームの成功を願っているが、私が再びプレーすることは絶対にない」と話した。

 エジルはドイツ代表の主力選手として、2014年のW杯ブラジル大会(2014 World Cup)優勝に貢献した。

 しかし2018年のW杯ロシア大会(2018 World Cup)直前、トルコのレジェプ・タイップ・エルドアン(Recep Tayyip Erdogan)大統領と写真を撮影したことで、ドイツ国内で激しい批判を受けた。エルドアン大統領はトルコで行われたエジルの結婚式で付添人も務めた。

 トルコにルーツを持つエジルは、チームがまさかのグループステージ敗退に終わったW杯ロシア大会の後、「人種差別的な」扱いを受けていると訴え、同代表を引退した。

 エジルのフェネルバフチェでの背番号は67に決定。これは、家族の地元であるトルコ・ゾングルダク(Zonguldak)の郵便番号の最初の2桁であるという。

 フェネルバフチェのアリ・コチュ(Ali Koc)会長によれば、エジルは来月6日に予定されている宿敵ガラタサライ(Galatasaray)とのイスタンブールダービーに間に合う見通しだという。(c)AFP