【1月28日 AFP】20-21イングランド・プレミアリーグは27日、第20節の試合が行われ、マンチェスター・ユナイテッド(Manchester United)は最下位シェフィールド・ユナイテッド(Sheffield United)に1-2で敗れ、リーグ優勝が遠のく手痛い敗戦を喫した。

 本拠地オールド・トラフォード(Old Trafford)でユナイテッドがまさかの黒星を喫したことにより、試合の消化が一つ少ないマンチェスター・シティ(Manchester City)が1ポイント差で首位に立ち、ここ4年で3度目のリーグ制覇に向けて存在感を高めている。

 24日のFAカップ(FA Cup 2020-21)4回戦でリバプール(Liverpool FC)を下し、勢いに乗って試合に臨んだユナイテッドだったが、序盤から集中力に乏しく精彩を欠き、23分にキーン・ブライアン(Kean Bryan)のゴールで先制された。

 ユナイテッドは64分、アレックス・テレス(Alex Telles)のCKにハリー・マグワイア(Harry Maguire)が頭で合わせて追いついたが、シェフィールドは74分、オリバー・バーク(Oliver Burke)が放ったシュートが相手DFアクセル・トゥアンゼベ(Axel Tuanzebe)に当たって角度が変わると、バーを直撃してゴールに吸い込まれ、これが決勝点となった。

 一方、本拠地スタンフォード・ブリッジ(Stamford Bridge)でウォルバーハンプトン・ワンダラーズ(Wolverhampton Wanderers)と対戦したチェルシー(Chelsea)は0-0で引き分け、トーマス・トゥヘル(Thomas Tuchel)監督の初陣を白星で飾ることはできなかった。

 ウォルバーハンプトンは、昨年11月にエースのラウル・ヒメネス(Raul Jimenez)が頭蓋骨を骨折してから調子を落としているが、チェルシーは印象的なパフォーマンスを披露することができなかった。チェルシーは相手陣内でボールを支配したが、決定的なチャンスを演出することができず、逆に相手に数回決定機をつくられた。

 解任されたフランク・ランパード(Frank Lampard)前監督の後任に就任し、24時間たらずで指揮を執ったトゥヘル監督は、英BBCに「内容面では満足している」と話し、「残念ながら得点はできなかった。こういうパフォーマンスができれば結果はついてくる」と前を向いた。

 勝ち点1の獲得に終わったチェルシーは、4位ウェストハム(West Ham)と5ポイント差の8位に順位を上げている。

 また、レスター・シティ(Leicester City)はエバートン(Everton)と1-1で引き分け、首位と2ポイント差の3位につけた。 (c)AFP/John WEAVER