【1月27日 AFP】中国で、新型コロナウイルスへの感染リスクが高いと考えられる人々を対象にした検査に、肛門からの検体採取が導入されたと、国営テレビが報じた。医師らはこの方法について、より効果的にウイルスを検出することが可能だとしている。

 中国中央テレビ(CCTV)によると、北京市内の同ウイルス感染が確認された地区で先週、住民の肛門からの検体採取が実施された。さらに、特定の隔離施設にいる人々にも同じ検査が行われたという。

 検体採取は主に、喉や鼻から行われる。しかし新型ウイルスの痕跡は気道よりも肛門により長く残るため、肛門で検体採取を行うことで「感染者検出率を高めることができる」と、北京の病院の医師がCCTVに語っている。

 中国版ツイッター(Twitter)の「微博(ウェイボー、Weibo)」上では、肛門からの検体採取をめぐって笑いと恐怖の反応が入り交じり、あるユーザーは「害は少ないが、屈辱が甚だしい」とコメントした。

 ただCCTVは24日、肛門検体採取法は「簡便ではない」ため、他の採取法ほど広く採用されることはないだろうと伝えている。(c)AFP