【1月18日 AFP】中国で、北東部各地を訪問していた販売員1人から新型コロナウイルスの感染が広がっていたことが分かった。18日には、さらに約300万人がロックダウン(都市封鎖)の対象となった。

 中国はこれまで、コロナ流行をおおむね制御してきていたが、ここ数週間で新規感染者が急増。各地で再びロックダウンや移動規制が講じられ、集団検査が行われている。

 国内で109人の新規感染者が報告された18日には、吉林(Jilin)省内の2都市の約300万人に新規制が適用された。

 中国北東部では現在、計1900万人以上が外出制限下にあり、生活必需品の買い物のための外出許可の申請も、3日に1回しか認められないこともある。

 当局は、吉林省内での感染症例のうち100件超が、隣接する黒竜江(Heilongjiang)省から来た無症状の販売員1人に関係していることを突き止めた。黒竜江省では先週、緊急事態宣言が出されている。

 地元関係者らの話では、同販売員は現在封鎖下に置かれている2都市を訪れ、中高年者らを対象にした「健康セミナー」を開いていたという。

 会場となった複数の保健センターに対し、違法な事業活動がなかったかどうか、捜査が始まっている。

 中国では、健康セミナーと称して「長寿」促進をうたう商品が販売されることがあり、高齢者をはじめ社会的弱者を食い物にしているとの批判が出ている。(c)AFP