スターバックスの「中国スピード」と「中国テイスト」
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【1月27日 Xinhua News】スターバックス(Starbucks)は1999年に中国北京市に1号店をオープンして以来、2020年末までに中国本土の200都市に4800以上の店舗を展開。開放が進む中国市場を見つめながら、中国文化に向き合い、徐々に溶け込んできた。
2020年、中国は世界で唯一プラス成長を実現した主要経済体となり、国内総生産(GDP)は初めて100兆元(1元=約16円)を突破した。中国住民の1人当たりの可処分所得は3万2189元で、2010年の2倍になった。
中国では中所得世帯の割合が高まり、消費能力が大幅に向上し、都市部の街角ではカフェが多く見られるようになった。
同社のケビン・ジョンソン社長兼最高経営責任者(CEO)は、2019年にメディアの取材に応じた際、中国人のコーヒーに対する需要は高まり続けており、スターバックスは平均15時間に1店舗のペースで新店がオープンしていると説明した。
2020年に開いたグローバル投資家交流会で、スターバックスは同年第4四半期(10~12月)に中国本土市場に新たに259店舗をオープンし、21年には600店舗をオープンする予定だと発表した。
中国の有名な産業情報プラットフォーム、中国諮詢投資網が発表した報告書によると、中国のコーヒー消費量は毎年15~20%の成長を遂げている。スターバックスの全世界の店舗数3万2千店のうち、約15%に当たる4800店が中国にある。
スターバックスは中国の伝統的な祭日、中秋節や端午節などの文化的要素を取り入れた中国限定のオリジナル商品を発売し、その「国際的」スタイルに鮮明な 「中国テイスト」を添えている。
2012年、この米国企業は雲南省(Yunnan)普洱市(Puer)にコーヒー生産者支援センターを設立。同センターで承認されたコーヒー生豆を買い付けるようになった。2020年9月現在、スターバックス雲南特選コーヒーの栽培は、雲南省の1600カ所以上のコーヒー農園に広まっている。
同社グローバルエグゼクティブバイスプレジデントで中国董事長兼CEOの王静瑛(Wang Jingying)氏は、スターバックス中国コーヒーイノベーション産業パークの起工式で「当社は中国市場の強大な活力と強靱(きょうじん)さに大きな自信を持っている。引き続き投資を拡大し、『中国スピード』を発揮して、中国の高級コーヒー産業の振興に一層貢献していきたい」と述べた。(c)Xinhua News/AFPBB News