中国初のF1ドライバーへ 「最後の一歩」に奮闘する若手レーサー
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■アロンソのアドバイス
多くの専門家から、F1デビューを飾るのは時間の問題だとみられている周だが、それにはまずF2で結果を残し、F1で走るのに必要なスーパーライセンス取得のためのポイントを積み重ねなくてはならない。
5月で22歳になる周は「今年の一番の目標は、スーパーライセンスを取って、F1シートが空いてチャンスが来たときの備えをしておくことだ」と話している。
「それが自分の夢で、具体的な時期は明言できない。とはいえ、中国人ドライバーのF1参戦に、かつてなく近づいているのは間違いない」
「だけど、その最後の一歩が一番難しい。スーパーライセンスだけでなく、シートが空いてチャンスが来るのを待たないといけない」
2021年シーズンに向けたルノー(新シーズンからアルピーヌ<Alpine F1>に改名)では、実際チャンスは訪れたが、結局枠はアロンソのものになった。それでも周は、テストで39歳のベテランからもらったアドバイスは、将来のF1シート確保に向けたかけがえのない財産になると話している。
「個人的にいろんなコツを教えてもらったし、チームもたくさん助言をもらった」
「ドライビングだけじゃなく、マシンのセッティング方法や、長いレースでのバッテリー管理、予選での車のパフォーマンスの引き出し方なんかを教わった」
中国人F1ドライバーの先駆者を目指すプレッシャーについては、アロンソとは話さなかったが、中国へ戻った際、特に故郷の上海で走ったときには、期待を肌で感じた。
「2019年の中国GP(Chinese Grand Prix 2019)で訪れたときは、みんなから『2年後はF1で走るところを見せてくれ』と言われた」
「それが励みになった。国全体が僕、そして中国のモータースポーツファンの夢の実現を後押ししてくれている」
中国GPが初開催された2004年には、まだ少年だった周だが、自身のF1昇格がもはや自分だけの問題ではなくなったことを自覚している。中国ではF1人気が伸びているが、世界第2位の経済大国に深く食い込もうと思うなら、どんなスポーツでも地元のスターが必要だ。
周も、自分がF1の世界に飛び込むことができれば「F1ファンだけでなく、たくさんの人が至るところで話題にするはずだ」と話している。
「中国では、過去にもそういうことがあった。誰かが大きな偉業を初めて成し遂げ、そのスポーツを追う人が一気に増えた」
「自分もそういう人物になりたい」 (c)AFP/Peter STEBBINGS