【1月24日 AFP】総合格闘技大会「UFC(Ultimate Fighting Championship)」の元2階級覇者コナー・マクレガー(Conor McGregor、アイルランド)が23日、引退からの復帰戦に臨んだものの、ダスティン・ポワリエ(Dustin Poirier、米国)に2回TKOで敗れた。

「ザ・ノトーリアス(The Notorious、悪名高き者)」のニックネームを持ち、物議を醸す言動で知られるマクレガーは、これが約1年ぶりのオクタゴンだった。

 そのマクレガーに対し、ポワリエはカーフキックを多用して相手の強烈なスタンディングを封じる作戦がはまった。そして2回2分32秒、ポワリエがパンチの連打を浴びせてマクレガーをぐらつかせたところで、これ以上は危険と判断したレフェリーが試合を止めた。

 マクレガーは「カーフキックが非常に良かったが、ダスティンは優れたファイターだ」と話し、「これを乗り越えて戻ってくる。それが自分のやるべきことだ。批判は受け入れる」とすると、「がっかりだし、認めがたい負けだ。今はただホテルへ戻り、子どもたちと一緒に冷静になって、気持ちを切り替えたい」と続けた。

 一方のポワリエは、ライト級2位と同4位マクレガーよりランクは上ながら、UFC史上最も有名な選手との対戦ということで、ブックメーカーのオッズでは大きく水をあけられていたが、下馬評を覆す金星を挙げた。

 ポワリエは「うれしいが驚いてはいない。このために努力してきた」と話し、「まずはコナーに、プロとしてこの結果を受け入れるべきだと言いたい。これで1勝1敗になったから、もう1回やる必要があるかもしれないな」と第3戦の可能性をにおわせた。

「自分の今の立ち位置に満足している。鏡で見た自分の顔にも満足している」

 ポワリエはこれでUFCで通算27勝6敗、一方のマクレガーは通算22勝5敗となっている。(c)AFP