【1月24日 AFP】20-21イタリア・セリエAは23日、第19節の試合が行われ、ACミラン(AC Milan)はホームでアタランタ(Atalanta)に0-3で敗れたが、2位のインテル(Inter Milan)がウディネーゼ(Udinese)と0-0で引き分けたため、首位の座を守った。

 ステファノ・ピオリ(Stefano Pioli)監督率いるミランは、インテルとの勝ち点差が2に縮まったものの、最後に優勝した2011年以来となる前半戦首位ターンとなった。エースのズラタン・イブラヒモビッチ(Zlatan Ibrahimovic)は、「冬の王者になっても個人的には何の意味もない。今は対応が必要だ。難しい段階に入った」とコメントした。

 本拠地サン・シーロ(San Siro stadium)でミランは26分、クリスティアン・ロメロ(Cristian Romero)にヘディングで先制点を決められると、前半終了間際のチャンスをイブラヒモビッチが決めきれず1点ビハインドで前半を折り返した。

 53分にはフランク・ケシエ(Franck Kessie)の肘打ちで与えたPKをヨシプ・イリチッチ(Josip Ilicic)自身に決められて2点目を失ったミランは、70分に新戦力のマリオ・マンジュキッチ(Mario Mandzukic)を投入したが、相手GKピエルルイジ・ゴリーニ(Pierluigi Gollini)に脅威を与えたもののデビュー戦でのゴールを記録することはできなかった。

 するとアタランタは77分、ロメロのパスに抜け出したドゥバン・サパタ(Duvan Zapata)が3点目をマークして、勝ち点3獲得を決定づけた。

 ミランはリーグ戦今季初の無得点に終わり、6日のユベントス(Juventus)戦に続いて2敗目を喫した。

 一方のアタランタは、来季の欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2021-22)出場権獲得圏内の4位に浮上。首位との勝ち点差を7とし、今節スペツィア(Spezia)に4-3で勝利した3位ASローマ(AS Roma)を1ポイント差で追う。

 一方、前節ユベントスに勝利したインテルだったが、アウェーでウディネーゼに勝利することができず、首位奪取のチャンスを逃した。

 雨の中インテルは、ラウタロ・マルティネス(Lautaro Martinez)のゴールがオフサイドで取り消され、ニコロ・バレッラ(Nicolo Barella)のボレーが枠を外れるなど数少ないチャンスをものにできなかった。

 するとフラストレーションを募らせたインテルのアントニオ・コンテ(Antonio Conte)監督は、試合終了間際に審判に抗議して退席処分を受けた。指揮官は「もっとアディショナルタイムを取ってしかるべきだったと思う。それを指摘したら退席となった」と話した。(c)AFP/Emmeline MOORE