■バイデン氏は信頼できない

「バイデン氏はトランプ氏がしたことを、片っ端からひっくり返すと思う」と語るのは、フロリダ州クリアウォーター(Clearwater)在住のシャロン・マクゲトリック(Sharon McGettrick)さんだ。「移民問題については今のまま壁があった方がいいと思うが、彼らはなくすと言っている」

 健康保険業界で働くマクゲトリックさんは「私たちにはもう、言論の自由もない。おまけに彼らは銃まで取り上げようとしている」とも述べた。

 新型コロナウイルスのパンデミック(世界的な大流行)は、米国経済に打撃を与えるために中国によって「仕組まれたもの」だと、マクゲトリックさんは考えている。

 さらに、「ミドルクラス(中流)はもうない。金持ちか貧乏かだけだ。私の年収は3万1000ドル(約320万円)。統計によると、私は貧困層だ」

 マクゲトリックさんは最後にバイデン氏について、「彼がわが国のために何かするつもりがないとおこがましくも考えるべきではないのかもしれないが、トランプ氏のようには信頼できない」と語った。

■トランプ主義は「不滅」

 ノースカロライナ州シャーロット(Charlotte)の小企業のオーナー、ティム・ハーン(Tim Hearn)さんは、「過去の政権は共和党も民主党も関係なく仕事を海外へ移していたが、トランプ氏は米国に仕事を取り戻した。単なる赤(共和党)vs青(民主党)というシナリオではなかった。米国対グローバル主義者だった」と述べた。

 ハーンさんはバイデン政権下でエネルギー費が上がると予想しており、そうなれば自分の事業はつぶされると考えている。「バイデン氏が最低賃金の引き上げを考えているなら、それもわれわれへの打撃となるだろう」

 ハーンさんも、バイデン政権はトランプ主義を「撤回」するためにあらゆる手を尽くすと考えている。「これはどこにも行かない。みんなの心の中に残り続ける」

「トランプ氏が再出馬しないのなら、ドン・ジュニア(ドナルド・トランプ・ジュニア、Donald Trump Jr)氏が出ればいい。後を継ぎ、未来につなぐことができるのは、彼しかいないと思う」 (c)AFP