【1月21日 AFP】男子ゴルフ、世界ランキング3位のジャスティン・トーマス(Justin Thomas、米国)は20日、ラウンド中に発した同性愛嫌悪の暴言をテレビ中継のマイクに拾われた件で、すべてのスポンサーに連絡を取ったことを明かした。

 今月米ハワイで行われたセントリー・トーナメント・オブ・チャンピオンズ(Sentry Tournament of Champions 2021)で問題の発言があったトーマスは、すでに公に謝罪していた。今後は「より良い人間になるため」、研修プログラムを受ける予定だとも明かしている。

 2017年の全米プロゴルフ選手権(2017 PGA Championship)王者で、米ツアー通算13勝を誇る27歳は、今回の発言により米ファッション大手のラルフローレン(Ralph Lauren)からスポンサー契約を解除された。

 今週は欧州ツアーのアブダビHSBCゴルフ選手権(Abu Dhabi HSBC Golf Championship 2021)に出場するトーマスは開幕前夜、謝罪したにもかかわらずラルフローレンが下した決定に失望したかと質問されると、「『失望した』というのは違うと思う。もちろん落ち込みはした。だが結局、彼らにはその権利がある。彼らは巨大なグローバルブランドだ。彼らの決断を尊重する」と答えた。

「謝罪したが、スポンサー全社と同様に彼らとも話をした。もちろん予定していた電話やメールではなかったわけだが、スポンサーとは長期的に良好な関係を築いてきたので、そうする必要があった。彼らは私がああいう人間ではないと理解している。私らしい振る舞いではなかったと分かってくれている」

「だが自分と同様に彼らも決してこのことを軽視するつもりはない。これが自分自身を教育し、成長し、より良い人間になるための好機だと理解してくれている」

「彼らは前進する必要があると感じた。そしてそれこそ、今自分がしていることだ」と話したトーマスは、詳細は明かさなかったが、専門家の手を借りる意向を示唆した。

「自分自身のためにしていることは個人的なことだ。もちろんそのプロセスには人が関与するが、自分のやることについては内部にとどめておきたい。あるべき場所、ありたい場所にたどり着けるよう、適切なステップを踏むしかない」 (c)AFP