【1月19日 AFP】ミャンマー南部ダウェイ(Dawei)の経済特区(SEZ)開発をめぐり、ダウェイ経済特区管理委員会(DSEZMC)は18日、タイの建設大手イタリアン・タイ・デベロップメント(ITD)との契約を終了したと発表した。

 ダウェイの大型開発計画は、ダウェイ港と周囲200キロメートルを工業地帯として開発するもので、軍事政権下で続いた経済低迷からの脱却を目指すミャンマーに、海外投資を呼び込む目的がある。だが、資金難や地元住民の反対などの問題が浮上し、計画は大幅に遅れている。

 ダウェイSEZ管理委員会は契約終了について、度重なる遅延や契約に定められた財政的義務の不履行が続いたこと、事業継続に必要な財政能力を示せなかったことから、ITDに対する「信頼が失われた」と説明した。

 ダウェイSEZ管理委員会のトン・ナイン(Tun Naing)委員長は、ダウェイ開発に投資する新たな企業を探すと述べた。

 ITDからは、この件に関するコメントは得られていない。

 ダウェイの開発をめぐっては、日本が関心を示している。(c)AFP