グアテマラ、移民集団に催涙ガス コロナ理由に取り締まり
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【1月18日 AFP】グアテマラでは17日、徒歩で米国を目指すホンジュラスの移民集団(キャラバン)数千人に対して警察が催涙ガスを使用し、バリケードを突破しようとする移民らを兵士らが押し返した。現場のAFP記者が目撃した。
ホンジュラス国境に近いグアテマラ南東部の町バドオンド(Vado Hondo)では、治安部隊が路上でキャラバンを包囲。
催涙ガスや発煙筒の爆発音が耳をつんざくように響き渡る中、多くの移民たちは後退。次の機会をうかがって付近で待機する人や、近くの山に逃げた人もいた。
匿名で取材に応じた地元の保健当局によると、複数の移民が負傷したという。
新型コロナウイルスの感染拡大を防止するという名目で、治安部隊は誰も通過させるなと厳しく命令されている。
先週ホンジュラスを出発した移民らは、貧困や失業、ギャングや麻薬組織による暴力の他、昨年11月に上陸したハリケーンなどの被害から逃れるため、グアテマラとメキシコを通って米国を目指し、数千キロに及ぶ困難な旅に出ている。(c)AFP