【1月16日 AFP】ブラジル連邦警察は15日、ドメスティックバイオレンス(DV)の容疑で国際刑事警察機構(インターポール、InterpolICPO)から指名手配されていた男子ゴルフのアンヘル・カブレラ(Angel Cabrera)容疑者(アルゼンチン)を、リオデジャネイロ(Rio de Janeiro)で逮捕したと発表した。今後は裁判を受けるために、母国に送還されることになる。

 同警察の発表文によると、2007年の全米オープン選手権(US Open Championship)と2009年のマスターズ・トーナメント(The Masters Tournament)を制し、メジャー通算2勝を記録している51歳のカブレラ容疑者は、「身体への暴行、窃盗、再三にわたる当局からの命令違反および脅迫」により、アルゼンチン警察から容疑をかけられていた。

 同容疑者はリオデジャネイロの高級住宅地レブロン(Leblon)近郊で逮捕され、アルゼンチンに送還されるまで身柄を拘束されることになっている。具体的な日程は明らかにされなかった。

 ICPOは昨年9月にカブレラ容疑者の逮捕に向けて、世界各国の警察に指名手配犯の捜索依頼と母国への送還を求める国際手配書の「赤手配書(Red Notice)」を出した。同容疑者はパートナーのセシリア・トーレス・マナ(Cecilia Torres Mana)さんから暴行容疑で訴えられた後、事情聴取が予定されていたアルゼンチン検察に出頭せず、同年8月14日から同国で逃亡犯となっていた。

 トーナメント出場が同年8月に行われた米オハイオ州の大会が最後となっているカブレラ容疑者については、2016年にマナさんが顔面を殴られたとして告訴していた。さらに、子ども2人をもうけた元妻のシルビア・リバデロ(Silvia Rivadero)さんと、2014年から2016年までパートナーだったミカエラ・エスクデロ(Micaela Escudero)さんも同容疑者を訴えていた。(c)AFP