【12月14日 AFP】オランダ1部・エールディビジのアヤックス(Ajax)に所属するサッカーオランダ代表FWのクインシー・プロメス(Quincy Promes)容疑者(28)が、7月に家族の集まりで身内を刺した疑いで逮捕された。同国メディアが13日に報じた。

 国内紙テレグラフ(De Telegraaf)によれば、事件は7月下旬、アムステルダム郊外の町アップカウデ(Abcoude)にある小屋で開かれた家族パーティーの場で起き、プロメス容疑者は「暴行を加え重傷を負わせた疑い」がある。

 同紙はプロメス容疑者が身内の一人と口論した後にもみ合いとなり、すぐに他の家族が止めに入ったが、「身内1人が重傷を負い、膝などに深刻なけがをした」と報じている。その身内は1か月前に告訴したと伝えられた。

 アムステルダム警察はAFPに対し、「28歳の男が逮捕された」と話したが、詳細は明かさなかった。容疑者は勾留中だとしている。

 プロメス容疑者は13日中に出廷する予定となっているが、14日に改めて出廷するまで勾留が続く可能性が高いと伝えられている。

 一方でプロメス容疑者の弁護人は、同容疑者が刺したことを否定しており、ANP通信に対し、「プロメスは容疑をはっきりと否定している。プロメスは刺傷があった時に現場にいなかった」とコメント。容疑者は「捜査に完全に協力している」と付け加えた。

 アヤックスはコメントしなかったが、公共放送局NOSは、クラブはプロメス容疑者が13日の練習を欠席したことを認めたと伝えている。

 アムステルダム出身のプロメス容疑者は、昨年スペイン1部リーグのセビージャFC(Sevilla FC)からアヤックスに加入。その前はロシア・プレミアリーグのスパルタク・モスクワ(Spartak Moscow)でプレーし、2017年には同国の年間最優秀選手にも輝いた。

 オランダ代表としては2014年のデビュー以来、47試合に出場して7ゴールを記録している。(c)AFP