【1月12日 AFP】フォーミュラワン(F1、F1世界選手権)に参戦するルノー(Renault)は11日、チーム代表のシリル・アビテブール(Cyril Abiteboul)氏が離脱すると発表した。今回の動きによって空席となったチーム責任者は、フランス系ポーランド人のマルチン・ブコウスキー(Marcin Budkowski)氏が引き継ぐとみられている。

 新シーズンからアルピーヌ(Alpine F1)として生まれ変わるルノーは、戦略・事業開発部門のディレクターを務めていたローラン・ロッシ(Laurent Rossi)氏が新たな最高経営責任者(CEO)に就任することになっている。

 43歳のアビテブール氏は、2001年に加入したルノーでキャリアの大半を過ごしてきた。2012年から2014年までケータハム(Caterham F1 Team)のトップを務めた後、2016年にルノーを監督する立場に復帰した。

 1992年から2013年までの間に、コンストラクターやエンジンサプライヤーとして計12回コンストラクターズ選手権のタイトルを獲得しているルノーは、その時代の成功を繰り返すことはできなかったが、2020年シーズンはダニエル・リカルド(Daniel Ricciardo)が計2度の3位を記録したほか、エステバン・オコン(Esteban Ocon)もバーレーンで開催されたサキールGP(Sakhir Grand Prix 2020)でキャリア初のトップ3となる2位フィニッシュを飾るなど、表彰台への復活を果たした。

 2021年シーズンの同チームは、リカルドに代わって今年40歳になるフェルナンド・アロンソ(Fernando Alonso)が加入する。同選手はルノー時代の2005年と2006年にドライバーズ選手権のタイトルを獲得した。(c)AFP