人種差別的な新年のグリーティングカード送付、仏警察署長が停職処分
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【1月11日 AFP】フランスのジェラルド・ダルマナン(Gerald Darmanin)内相は、露骨な人種差別表現が含まれた新年のグリーティングカードを送ったとして、警察署長を停職処分にした。フランス警察は最近、黒人とアラブ人を差別しているとして非難されている。
問題のグリーティングカードは、パリ近郊の警察署が送ったもの。テーザー銃を持った白人警官が「こっちに来い、私のテーザー銃は充電中だ」と言って黒人男性を呼び寄せるイラストが描かれていた。
イラストの下には、「署長と警察より……すてきな2021年になりますように」と書かれていた。
ダルマナン氏のツイッター(Twitter)投稿によると、本件について調査が進められており、署長は事情聴取された上で停職処分になった。
匿名の内務省筋は、「(イラストには)人種差別的な意味が含まれており、多くの人に衝撃を与えた」と述べた。
警察署長の身元と、警察署の名前は明らかにされていない。
警官が黒人やアラブ人の容疑者を乱暴に逮捕したり、暴力を加えたりしたりする事例が相次いでおり、フランス警察には根強い人種差別があると非難されている。(c)AFP